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終活

海洋散骨を業者にお任せした体験談。費用5万3千円、業者選びで比べた5つのこと

「お墓はいらない、海に還りたい」という親の希望で、故郷の海に散骨しました。業者の選び方、散骨費用5万3千円、お任せにした理由、遺骨の送り方と粉骨、散骨までの半年間の過ごし方まで、体験をそのままつづります。

海洋散骨のイメージイラスト。夕日の海に花びらをまく女性

「お墓はいらない。故郷の海に還りたい」

親は生前、何気ない会話のなかで、そう話していました。その希望どおり、親は今、故郷の海にいます。

「散骨って、実際どうやって頼むの?」「費用はどのくらい?」「お墓がなくて、あとで後悔しない?」
私も最初は、分からないことだらけでした。この記事では、海洋散骨を業者さんにお任せした私の体験を、費用も含めて正直に書きます。

親を見送ったときのことや終活の話は、こちらの記事に書いています。
👉 「ちゃんと話す」じゃなくていい。親の終活を、何気ない会話で残せた話

目次

  • 散骨業者の選び方。私が比べた5つのこと
  • 散骨の費用は5万3千円
  • 自分で船に乗らず「お任せ」にした理由
  • 遺骨は郵便局から送り、粉骨は業者さんへ
  • 散骨までの半年間、リビングで過ごした親
  • 散骨のあとに届いたもの
  • 親族の反応
  • お墓がなくて、よかったと思うこと
  • これから散骨を考える方へ

散骨業者の選び方。私が比べた5つのこと

まず、親の故郷の海に詳しい散骨業者さんを、ネットで探しました。候補が見つかったらパンフレットを取り寄せて、次の5つを比べました。

  • 親の故郷の海に詳しいか
  • お店(事務所)があるか
  • 最近の口コミがあるか
  • 遺骨の渡し方(直接持って行くのか、送ることができるのか)
  • 料金
大切な親のお骨を預ける相手です。「実際にそこにある会社か」「今もきちんと営業しているか」は、自分の目で確かめておきたかったんです。1社だけで決めず、パンフレットを手元で見比べてから選びました。

散骨の費用は5万3千円

散骨にかかった費用は、散骨だけで5万3千円でした。これとは別に、遺骨を送る送料がかかっています。

前の記事で「見送りから身の回りの整理まで、約60万円かかった」と書きましたが、散骨の費用もその中に含まれています。

*費用は業者さんやプラン、地域によって違います。あくまで私のケースです。

自分で船に乗らず「お任せ」にした理由

海洋散骨には、家族が船に乗って自分たちの手で散骨する方法と、業者さんにすべてお任せする方法がありました。私はお任せを選びました。理由は3つです。

  • お金:親の故郷は遠く、家族で行くとなると交通費などがかさむ
  • 日程:家族みんなの予定を合わせるのが難しい
  • 天候:海が荒れると、散骨が中止になることがある
遠くから足を運ぶことを考えると、お任せは私たち家族に合った方法でした。

遺骨は郵便局から送り、粉骨は業者さんへ

お任せの場合、遺骨は業者さんへ持って行くか、送ることになります。私は送る方法を選びました。

このとき初めて知ったのですが、遺骨を配達してくれるのは郵便局だけだそうです。宅配便ならどこでもいい、というわけではないんですね。送料は、散骨費用とは別にかかりました。

散骨の前には、お骨を細かく砕く「粉骨(ふんこつ)」が必要です。これは業者さんが行ってくれました。自分でやらなければいけないのかと心配していましたが、業者さんから粉骨のための書類が届き、それに署名するだけで大丈夫でした。

*送り方や梱包のルール、必要な書類は、事前に業者さんと郵便局に確認してください。

散骨までの半年間、リビングで過ごした親

亡くなってから散骨までは、半年ほどありました。そのあいだ親のお骨は、私の家のリビングに置いていました。

あえて仏壇は使いませんでした。毎日あいさつをして、ご飯とお水、お線香、お供えをする。家族が過ごすリビングにいてもらうことで、いつでも親を思い出せるようにしたかったんです。

今思えば、この半年間は、親とゆっくりお別れをするための時間だったのかもしれません。

散骨のあとに届いたもの

散骨が終わると、後日、散骨したときの写真と、散骨した場所の緯度・経度が入ったCDが届きました。

「ここに還ったんだ」と場所が分かるのは、思っていた以上に心が落ち着くものでした。会いに行きたくなったら、別料金で船をチャーターして、その場所までお参りに行くこともできるそうです。

親族の反応

散骨と聞くと、「親戚に反対されないかな」と心配になる方もいると思います。私の場合は親本人の希望だったこともあり、反対する人はいませんでした。

亡くなっても、お墓がなくても、私たちのつながりは変わりません。親への思いは、それぞれの中にちゃんとあります。

お墓がなくて、よかったと思うこと

数年たった今、私はお墓がなくてよかったと思っています。

私たちの代のうちは、見届けることができます。でも、その先の世代になると、お金の問題や手入れの問題が、必ず出てきます。

お墓や仏壇にきちんと手を合わせて、手入れができるなら、それはとても素敵なことです。ただ、誰にも手入れされていないお墓を見ると、私はつらく、寂しい気持ちになります。

散骨なら、会いたくなったらその海に行けばいい。行けなくても、いつでもどこでも思いを馳せていれば、親はきっと見てくれている。そう思っています。

これから散骨を考える方へ

実際にやってみて、大事だと思ったことをまとめます。

  • 本人の希望を、元気なうちに聞いておく(「お墓とかって、どうしたい?」の一言で十分です)
  • 業者さんは1社で決めず、パンフレットを取り寄せて比べる
  • お店の有無・最近の口コミ・遺骨の渡し方・料金を確認する
  • 遠方なら「お任せ」も選択肢に入れる
  • 遺骨を送るなら、送り方と必要な書類を業者さんと郵便局に先に確認する
お墓がなくても、思いはなくなりません。親は今、いちばん還りたかった海にいます。それで、よかったと思っています。
*この記事は私個人の体験です。散骨のルールや費用、手続きは、地域や業者さんによって異なります。実際に検討される際は、業者さんや自治体にご確認ください。 *冒頭のイラストはイメージです。実際の散骨は業者さんにお任せしたため、私は船には乗っていません。

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